風邪をひいた銀さん ２？

銀さん100人けーかく
011::風邪をひいた銀さん
の、続きのような。



アレ俺悪夢見てる？
顔を合わせた第一声がソレか貴様。
オイオイ夢の中でまで鬱陶しい頭してんじゃねーよ。ヅラ取れやヅラ。
ヅラじゃない桂だ。生憎だが俺は現実だ。そもそも貴様の夢なんぞに出るなど気色の悪い事を俺がする筈が無かろう。
げーぇマジでお前かよ。取り合えず帰れ。お前のボケにつき合う暇も体力もねぇんだよ。
まぁそう言うな、ほれ、見舞いというか土産だ。
お、饅頭。珍しくマトモなもん持ってきたなオイ。
珍しくは余計だ。最近志士の間で流行っているモノでな、中身が全て違うのだ。その中身もなかなか凝っていてな、激辛だったり虫の佃煮だったりしびれ薬入りだったり…
いるかァアア！！病人に変なモン薦めてんじゃねぇえええええ！！！ちょ、もうお前頼むから帰って、ていうか帰って下さいお願いします300円あげるか…っ！ゲホッ、ゴホゴホッ、ガハ…ッ、
そのような体調で大声を出すからだ馬鹿め。
うわちょっとお前マジ死んでくんね？誰のせいだと思ってんだマジ死んでくんね？オイ神楽ァ！こいつちょっとつまみ出せ酢昆布買ってやるから。
リーダーなら新八君と共に買い出しに出かけたぞ。俺に留守を頼んでな。
マジでかオイ、あいつ等俺にトドメ刺す気だよコレ。何でよりにもよってお前だよぜってーろくな事しねーよ。
失礼な奴だ、折角見舞ってやっているというのに。
何処が見舞いィ！？単に遊びに来ただけだろうがてめーは！
む、バレたか。
…もーいーからほっとけ、寝てぇんだよ俺は。
そうか。
だから出てってくんない？
何故だ？
おめーがいたら寝たくても寝れねぇわボケ！！お前はいるだけで公害並のうざさなんだよ、現在進行形なんだよ！
失礼な奴だ、折角見舞ってやっているというのに。
一言一句同じ台詞言ってんじゃねーよ！何、何なのさっきの俺の苦労？
先程から怒鳴りすぎだぞ銀時。身体に障ろう。
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………………………………………………………………………………もー勝手にしろ…。
そうか。

銀ちゃーん、ヅラー、ただいまヨー。
ヅラじゃない桂だ。買い物は済んだのか？
ああ、はい。すみません、留守番頼んじゃって。…あの、銀さんは？
銀時なら眠っている。大分熱が高いからしばらくは起きんだろう。その分治るのも早いだろうがな。
…そうですか…。…良かったね、神楽ちゃん。
………。
？
いや、あの、…銀さん、僕等がいるとなかなか寝てくれなくて。ちゃんと横になってて下さいって言っても、なんだかんだで起きちゃって、神楽ちゃんの相手したりとか…。気を使っても、するってかわされちゃうし。僕等が居なければ違うのかもしれないんですけど、そんなの心配ですから…。どうしようかと思っていたんです。
ふむ。まあ奴らしくはあるな。
え？
お前達の前で弱った情けない姿で居たくないのだろう。格好付けたがりの強がりだ。…存外、責任感も強いからな。
―――――、

ではそろそろお暇しよう。急ぎではないが用事があるのでな。お前達も移されないように気をつける事だ。
はい。有り難う御座いました、桂さん。
ヅラ、……………ありがとアル。
…うむ。また来よう。





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新八神楽に対しては、お母さんとして弱っていられない銀さん。
母親って子供の為なら病気も怪我も関係ないんですよね…子供が無理しないでとか言うと大丈夫よとか言って余計に無理して、それで本当に大丈夫になっちゃったりする、それが母。
桂に対しては、幼なじみの友として等身大に弱みを見せる銀さん。
弱ってる所なんて死んでも見せるかコノヤロー、でも弱い所も格好悪い所もとっくに知られてて受け入れられてる仲だから、自然体になっちまうんだよ悪いかバカヤロー。
そんなイメェジ。